『FF7リベレーション』は200GB、初期型PS5で使える容量の3割を1本で食う

『FF7リベレーション』1本で、初期型PS5で実際に使える667GBのおよそ3割が消える。

要点

  • 『ファイナルファンタジーVII リベレーション』の容量が「およそ200GB」になると、ディレクターの浜口直樹氏がTGS会場でVGCに明かした。前作『リバース』は約145GBだった。
  • 日本では:2027年4月8日発売、通常版9,900円(税込)。PS5 / Nintendo Switch 2 / Xbox Series X|S / PC(Steam・Epic・Xbox on PC)。三部作をまとめたダウンロード版限定のトリロジーエディションは予約価格11,330円(2027年4月7日まで)。
  • パッケージ版を買っても、PS5とXboxはディスク1枚+追加ダウンロード(合計およそ200GB)。Switch 2はキーカードで、空き130GB以上が必要(130GBは必要な空き容量で、本体サイズではない)。ダウンロード無しで遊べるパッケージは無くなった。

数字だけ見れば「大作だから重い」で済む話だけど、今回の200GBは前2作と意味が違う。『リメイク』も『リバース』も、円盤に全部入れて「ダウンロード無しで遊べる」ことを守ってきたシリーズだった。それを完結編で手放した。

200GBは『リバース』の145GBから約4割増し、三部作で445〜455GB

発端は9月18日にVGCが公開した、東京ゲームショウの会場で編集長のアンディ・ロビンソン氏が浜口氏に行ったインタビュー。容量を聞かれた浜口氏の答えは「まだ調整中だが、およそ200GBになるだろう」だった。PC GamerもKotakuも同じ発言を引いていて、揺れは無い。

比べる相手は前作。『リバース』のPS5版ダウンロードサイズは、Push Squareが2024年2月に145.250GBと伝えている。200GBならそこから約55GB、率にして4割近い増加になる。PC Gamerは『リメイク』を100GB、『リバース』を155GBと数えて三部作合計455GBと書いているけれど、『リバース』の数字は媒体で145〜155GBの幅がある。Push Squareの145GBを使えば合計は445GBで、どちらにせよ初期型PS5の使える容量667GBの3分の2が三部作で埋まる計算になる。

スクウェア・エニックス公式チャンネルの、発売日発表にあわせて公開された3rdトレーラー。GamesRadar+によれば、State of Playの発売日トレーラーにはシドとヴィンセント、ウータイ地方が登場する。

FF7リメイク三部作の容量比較。リメイク約100GB、リバース約145GBでディスク2枚・追加DL不要、リベレーションPS5版は約200GBでディスク1枚+追加DL必須、Switch 2版はキーカードで空き130GB以上が必要。200GBは初期型PS5の使える容量667GBの約3割、空き130GBはSwitch 2内蔵256GBの約半分
三部作の容量と、各機種で実際に使える容量との比較。Loot Times作成

ディスク1枚に入らないから「追加ダウンロード」、2枚組という逃げ道は選ばなかった

『リバース』はディスク2枚組だった。GamesRadar+によれば1枚目に100GB、2枚目に50GBを入れて、両方インストールすれば入れ替え無しで遊べる構成。あれは「重いけど、円盤だけで完結する」という最後の砦だった。

今回は違う。スクウェア・エニックスの公式告知では、PS5のパッケージ版は「インターネットに接続して追加データのダウンロードが必要」。GamesRadar+はPS5とXbox Series X|Sのどちらもディスクは1枚だと伝え、Push SquareもPS5版をディスク1枚+必須ダウンロードとしている(PC Gamerだけは2枚と書いているが、ここでは公式告知と矛盾しない1枚説を採る)。VGCによればゲーム全体の容量はBlu-ray 1枚には収まらないとされる。ディスクに何GB入るかは、各媒体とも伝えていない。分かっているのは、200GBを円盤だけで届ける道を選ばなかった、ということだけだ。

発売の半年以上前に、ディレクター自身がこの数字を出した点は評価したい。VGCの取材で氏は、プログラマ出身の立場から、ディスクで出すなら発売の3か月前に性能チェックを終えなければならないが、デジタルなら発売日まで直し続けられる、という趣旨を語っている。要するに200GBは「贅沢の結果」ではなく「最後まで手を入れるための選択」だと言いたいのね。パッケージを残した理由も「何らかの物理的な製品は届けたかった」と明言していて、逃げ口上ではない。

ただし買う側の事情は別。

「パッケージ版なら回線が細くても遊べる」という人にとって、円盤だけでは完結しないディスクは半分ダウンロードコードのようなもの。ディスク収録分だけ落とす量が減るとはいえ、その収録分が何GBかも公表されていない。それに、浜口氏自身が「まだ調整中」と言っている以上、発売時に200GBで収まる保証もない。発売日パッチで上振れするのが、この規模のタイトルのお約束だから。

Switch 2版は空き130GB以上が必要、本体256GBの半分を空けておく計算

ここで見落とされがちなのがSwitch 2版。公式サイトの但し書きは「本作のパッケージ版は『キーカード』での販売」で、初回起動時に本編をダウンロードし、「インターネット接続環境と130GB以上の空き容量が必要」と書いてある。これは最低限の空き容量の要件であって、ゲーム本体が130GBだという発表ではない。PS5版の「およそ200GB」はゲーム本体の概算だから、この2つの数字はそのままでは比べられない。Switch 2版の方が小さい可能性はあるけれど、差がいくらかは公式発表待ちだ。そもそも容量差がある、という前提自体がわたしの推測でしかなく、あるとしてもテクスチャの解像度なのかムービーの圧縮率なのか、公式は何も説明していない。

それでも、Nintendo Lifeが伝える内蔵ストレージは256GB。必要な空き容量だけで内蔵の半分に達し、システム領域を差し引けば本体だけでは余裕が無い。microSD Expressはほぼ必須と言っていい。

キーカード商法自体は、北米で9月15日に発売された『ディアブロ4』Switch 2版が箱の中身をコード1枚にしたときにも書いた通り、サードパーティの大作では既に標準になりつつあった。FF7が続いたことで、「Switch 2のパッケージ版はキーカードが当たり前」という空気に決定打が打たれたと見ていい。

日本は9,900円、三部作まとめて11,330円は素直に褒める

容量の話ばかりでは不公平だから、価格は褒める。米国では通常版69.99ドル、日本のパッケージ版・ダウンロード版とも通常版は9,900円(税込)。1万円を切らせたのは頑張った方ね。

さらに、ダウンロード版のトリロジーエディションは『リメイク インターグレード』『リバース』『リベレーション』の3本セットで11,330円。2027年4月7日23時59分までの予約価格で、先行2作はその場で遊べる。通常版との差額1,430円で前2作が付いてくる計算だから、これから始める人にとっては今世代で一番お得なセットと言っていい。わたしの見立てでは「完結編だけ買われても困る」という開発側の事情もあるのだろうけど、ユーザーに損は無い。

その先はエディションの階段が長い。ダウンロード版のプレミアムエディション14,278円はSTORY DLC 2本と24時間アーリーアクセス付き、プレミアムプラス16,478円はそこにデジタル特典を加えたもの。パッケージはデラックス19,140円、コレクターズ57,596円、コンプリート77,777円まで並ぶ(上位エディションの同梱物は公式ページを参照)。DLCはセフィロス編とヴィンセント&タークス編の2本で、公式の配信予定は「2027年冬以降2028年春頃までに順次」。浜口氏はVGCに対して、『インターミッション』のようにキャラクターを掘り下げる内容だと説明し、前日譚か現在の話かは明かさなかった。同じ取材では、『リバース』のピアノミニゲームを大幅に拡張してティファに関する情報を仕込んだ、という新情報も出ている。

FF7リベレーション発売までの年表。2026年9月3日にState of Playで2027年4月8日発売と発表、2026年9月18日にVGCがTGS会場での浜口ディレクター取材を公開しおよそ200GBと判明、2027年4月8日にPS5・Switch 2・Xbox・PCで世界同時発売、2027年冬から2028年春にSTORY DLC2本を配信
発売日発表から容量公表、発売、DLCまでの流れ。Loot Times作成

「ハードを乗り越える」の代償を払うのは誰か

浜口氏はKotakuが引いた発言の中で、容量については多くの意見があると承知したうえで、「ある程度はハードウェアを乗り越える必要がある」と言い切っている。三部作の完結編としてこれ以上ないという絵を見せたい、その覚悟は本物だと思う。8月の時点では「2027年春」だった発売日は9月3日に4月8日と確定し、そのときのゲームプレイ映像にはウータイ地方のオープンワールドとハイウインドからの飛び降りが映っていた。どちらも容量を食う方向の話だ。

でも、乗り越える相手が「ハード」なら、その代償を払うのはハードを持っているプレイヤーの方よ。

初期型PS5の667GBに200GBを入れると、残りは467GB。容量の大きいSlimやProなら割合は下がるけれど、初期型を使い続けている人ほど影響は大きい。9月3日のState of Playで発売日が出てから2週間半、発売まではまだ半年以上ある。PS5ユーザーは今のうちに容量の整理を始めた方がいい。PC Gamerはストレージ価格の高騰に、Kotakuも今のストレージ事情に触れているけれど、日本でも事情は同じ。9,900円のソフトを遊ぶために増設SSDを買い足す家庭は珍しくないはずだ。

残っている宿題は3つ。発売日パッチを含めた最終的な容量は200GBを超えるのか。PC版の必要容量とストレージ要件はいつ出るのか。そしてPS5版とSwitch 2版に本当に容量差があるなら、それが画面上でどれだけの違いとして見えるのか。4月8日の前に、少なくとも最初の1つはスクウェア・エニックスが自分から数字を出すべき話だと思う。

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