State of Playの2時間後にコナミ、9月3日の夜は発表が渋滞する

番組の告知ページに、わざわざ「サイレントヒルのリメイクに関する発表はありません」と書いてある。Konamiが日本時間9月4日0時に流すPress Startの公式ページの話ね。30分の枠で何を見せるかより先に、何を見せないかを宣言している。期待値を自分から削りにいく告知はそう多くない。裏を返せば、そう書いておかないと勝手にリメイク待望で埋まってしまう程度には、Konamiのホラー枠は信用と疑いを同時に抱えているということでもある。

「リメイクの発表はない」と先に書く番組は、そう多くない

Press Startの尺は約30分。名前が出ているのはSILENT HILL: Townfall、Castlevania: Belmont’s Curse、eFootball Kick Off、Zircon、Reverge Noirの5本で、開発チームからのビデオメッセージと新規映像が入るとKonami自身が説明している。ラインナップとしては地味ではない。むしろ、現行の看板2本をきちんと前に出してきた点は評価していい。

それでも冒頭の但し書きが効いてしまうのは、Konamiがこの数年、旧作の名前だけで注目を集められる立場に戻ってしまったからだ。新作の実力で語るより、リメイクの噂で語られるほうが多い。だから予防線を張る。皮肉だが、これは誠実さの表れでもあるわね。出ないものを出るかのように匂わせて30分引っ張るより、はるかにマシだ。

9月3日22時と翌0時、2時間差で並ぶ2本の配信

問題は日程だ。ソニーは8月31日に、State of Playを9月3日6時(太平洋時間)に配信すると発表した。日本時間なら9月3日22時。そして直後にState of Play Japanが続く。KonamiのPress Startはその2時間後、日本時間9月4日0時に始まる。

先に言っておくと、これは全部ひと晩の出来事だ。

9月3日22時のState of Play、9月4日0時のKONAMI Press Start、9月16日23時のカプコンTGS配信、9月24日のSILENT HILL: Townfall発売を並べた日程表
9月3日から24日までの主要日程(日本時間)。Loot Times作成

State of Playの中身についてソニーが明言しているのは、PlayStation Studiosとサードパーティの最新情報を扱うことと、締めにスクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーVII リベレーション』の拡張映像を置くことの2点だけ。先日お伝えした2027年春発売・Xbox同時展開の続報がここに乗るとみるのが自然ね。

State of Play Japanのほうは日本語音声に英語字幕、司会は梶裕貴。日本とアジアのスタジオの新規ゲームプレイや発表を扱うという建て付けになっている。日本のスタジオを本編の付録ではなく独立した枠に切り出したのは、素直に良い判断だと思う。ソニーは併せて、ライセンス楽曲などの権利物が同時配信やアーカイブに影響しうるとも注意書きを添えている。配信者に前もって言っておく姿勢は親切だ。

Konami公式チャンネルのTownfallのゲームプレイ映像。主人公サイモンが歩く街の質感と、旧来の心理ホラーに寄せた画作りが確認できる。

尺を公表しないソニーと、30分・40分を先に言う2社

細かい話に見えて、ここが一番性格が出る。Konamiは約30分と明示した。カプコンも9月16日23時(日本時間)に40分の配信を予告している。対してソニーはState of Playの尺を出していない。

State of Play、State of Play Japan、KONAMI Press Start、カプコンTGS配信の日時と尺、TownfallとBelmont's Curseの発売日をまとめた一覧
3番組と2本の発売日。時刻はすべて日本時間。Loot Times作成

尺を伏せるのは強者の作法だ。長ければサプライズがあると読まれ、短ければ肩透かしと言われる。最初から数字を出さなければ、どちらの期待も背負わずに済む。カプコンが40分と先に言えるのは、東京ゲームショウの出展タイトルが既に固まっているからでもある。モンスターハンターワイルズの拡張、ドラゴンズドグマ2の強化版、ロックマンの新作、プラグマタ、鬼武者、ストリートファイター6と、埋めるべき箱は決まっている。

逆に言えば、ソニーの沈黙は情報が多いことの証明にはならない。9月3日22時の30分後に「以上です」と終わる可能性だって残っている。

発表より先に来るのは9月24日と10月15日

もう一つ忘れがちなのが、この配信ラッシュの直後に実物が届くという事実だ。SILENT HILL: TownfallはPS5とPCで9月24日発売。Press Startからわずか20日後ね。Castlevania: Belmont’s Curseは10月15日にPS5、Xbox Series、PCで出て、Switch版は年内の後日という段取りになっている。GamesRadar+はTownfallの発売日と映像の内容を6月時点で報じており、Belmont’s Curseの日程はGematsuが6月に伝えている。

つまり9月3日から4日にかけての2本立ては、遠い未来のロードマップを見せる回ではなく、3週間後に金を払う対象を最後に磨く回だ。ここでTownfallの手触りが曖昧なままだったら、それは新情報が無かったのではなく、見せられるものが無かったということになる。Press Startの但し書きは、その意味でも正直すぎる。

気になるのは、State of Play Japanという枠がこの1回きりの実験で終わるのかどうかだ。日本とアジアのスタジオを本編から切り離した以上、本編に日本のタイトルがどれだけ残るのかで、この分割が格上げなのか隔離なのかが決まる。9月3日22時から2時間、そこだけは数えながら見るつもりでいる。

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